子犬のお手入れ方法とお手入れ用品について

子犬を迎えるにあったて準備しておく方が良いお手入れ用品にはどのようなものがあるでしょうか?

また、どのようにお手入れをしてあげれば良いでしょうか?

使いやすいお手入れ用品を準備し、子犬のお迎え直後から少しずつ、お手入れに慣れさせてあげることにより常に清潔に保ってあげることが出来るようになります。

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子犬のお手入れ用品

しかし、子犬のお迎え直後からいきなり完璧にお手入れをしようと無理やり行うと、「お手入れ=嫌なこと又は痛いこと」と学習し、逃げ回ったり、動き続けてお手入れをさせてくれなくなってしまいます。

最初は完璧を目指すのではなく、無理をせず、コミュニケーションの一環と考え、少しずつ練習しながら上手にできたことをしっかりと褒めるようにしましょう!

「お手入れ=気持ちが良いこと、褒めてもらえること」と学習させることにより、嫌がることが無くなりスムーズにお手入れができるようになって行きます。

1.ブラッシング

2.爪切り

3.耳掃除

4.歯磨き

5.シャンプー

6.足裏の毛のカット

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1.ブラッシング

一番最初は、ブラシを持たず、手で優しくゆっくりと触ってあげ、少しずつ、嫌がらずに全身を触らせてくれるように練習して行きましょう。

「気持ち良い!嫌なことはされない!痛くない!」と飼い主さんを信頼し、身をゆだねるようになれば、首周り、お尻周り、お腹、脇、内腿なども嫌がらずに触らせてくれるようになっていきます。

犬にとって弱点である、お腹周りを触らせるのは信頼の証ですから、服従訓練の一環としても大切な練習です。

「気持ちいいね~、お利口だね~」と声を掛けながら、子犬がリラックスできるように練習して行きます。

全身が触れるようになったら、コミュニケーションの一環程度のイメージで、優しくゆっくりとブラッシングしてあげましょう。
いきなり全身にブラシを掛けようとせず、気持ちよさそうにしている箇所を優しくブラッシングして、ブラッシングが痛くも怖くもなくて、気持ちの良いものだと学習させて行きます。

ブラッシング

ブラッシングすることに慣れて来たら、少しずつ範囲を広げていきます。
長毛種の場合は、特に耳の後ろ、首回り、肢の付け根、お尻周りなどにもつれや毛玉ができやすいですので、優しく入念にブラッシングしてあげましょう。

●ブラッシングを始める時期:子犬を迎えて1週間程度経過後から
子犬を迎えて直ぐは、新しい環境への不安やとまどいがあるのはもちろん、飼い主さんとの信頼関係もしっかりと出来上がっていない訳ですから、ブラッシングを怖がるのは当たり前です。

●ブラッシングの頻度:小まめに(毎日がベスト)
シングルコート(トイプードルなど一年を通して毛が生え変わり、抜け毛が少ない)・ダブルコート(換毛期があり、抜け毛が多い)を問わず、出来る限り小まめにブラッシングしてあげることが大切です。

毛のもつれや毛玉の防止につながりますし、ダブルコートの犬種では抜け毛の飛散を軽減できます。
また、ブラッシングは汚れを落とす効果がありますので臭いの軽減につながるとと共に、皮膚の血行が促進され皮脂の分泌量が安定することにより毛並みが整い、見た目に美しいコートになって行きます。

●ブラッシングの効果:清潔、美容、健康の維持
ブラッシングは子犬の清潔や見た目の美しさを保つためだけはなく、健康維持のために非常に重要です。
ブラッシングの時に子犬の全身に触れるのですから、その際に皮膚の状態や健康状態を同時確認することができます。
「湿疹はないか?」「フケは出ていないか?」「出来物はないか?」「傷はないか?」「触ると痛がらないか?」…
子犬の異常をしっかりと確認し、異常を感じた時は直ぐに受診するようにしましょう。

※どんなブラシを使えば良いか?
子犬の被毛の種類合ったブラシ、そして体格に合った大きさのブラシを選んであげましょう!

<ロングコート・シングルコートの犬種で使えるブラシ>
使用する犬種例:ゴールデンレトリーバー、シェットランドシープドッグ、ポメラニアン、ロングコートチワワ、トイプードル、マルチーズなど

●スリッカーブラシ
毛のもつれや毛玉をほぐしたり、ムダ毛や抜け毛などを取り除くことができるブラシです。
シングルコートの犬種、ダブルコートのロングコート・ミディアムコートの犬種なら必ず1本は用意して置きたいアイテムです。

●ピンブラシ
ロングコートの犬種にお薦めのブラシです。
ピンの先端が丸くなっているので皮膚を傷つけ難く、ピンの間隔が広いので長い毛や細い毛が切れ難いブラシです。
長毛を優しくほぐしてあげるのに最適のアイテムです。

●コーム
スリッカーブラシなどでとかした後に、毛玉やもつれ残っていないか確かめるたり、被毛の流れを整えたりするのに使用するブラシです。
顔周りなどスリッカーブラシなどが使いにくい細かい部分をとかすのにも便利なアイテムですので、スリッカーブラシやピンブラシと併用すると良いでしょう。

<スムースコート・短毛種の犬種で使えるブラシ>
使用する犬種例:ラブラドールレトリーバー、シベリアンハスキー、ビーグル、柴犬、フレンチブルドッグ、パグ、スムースコートチワワ、ミニチュアピンシャーなど

●ラバーブラシ
ゴム製で軟らく皮膚を傷つける心配がないことから、スムースコートや短毛犬種に最適なブラシです。
マッサージ効果も期待でき、初心者の方でも安心して使えるアイテムです。

●獣毛・人工毛ブラシ
ブラッシングの最後の仕上げに最適なブラシです。
毛を綺麗に整えて毛艶をアップさせるアイテムです。

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2.爪切り

一番最初は無理をせず、爪の先端を少しだけカットすることを繰り返し練習して行きましょう。
子犬の爪の先端はとても細く巻くような感じで伸びて行きますので、その細く巻いているの先端をチョンとカットしてあげると良いです。

慣れない内から無理にしっかりと切ろうとすると、飼い主さんも緊張してしまいます。
その緊張はもちろん子犬にも伝わりますので、「何か怖いことや痛いことをされるのでは?」と感じ、嫌がって逃げようとしますので余計に爪切りが難しくなってしまいます。

先端を少しだけ切るのは簡単ですから、飼い主さんも緊張せずにできると思いますので、小まめに繰り返してカットしあげることで、子犬は爪切りが怖いことや痛いことではないと学習して行きます。

犬の爪切り

爪を切ることに慣れてきたら、少しずつしっかりとカットして行くようにします。

爪の根元には血管や神経が通っていますので、それをカットしてしまいますと、子犬は強い痛みを感じ、かなり出血しますので気を付けましょう。
切り過ぎて出血した場合は、慌てず患部をコットンなどで強く押さえ止血してあげください。
血が止まれば、特に治療の必要なくそのままで大丈夫です。

強い痛みを感じさせてしまいますと、その後は嫌がって爪切りをさせてくれなくなることが多いので、慌てず少しずつ切る範囲を広げて行ってください。
ワクチン等で動物病院に行く際に獣医さんに依頼して、しっかりと切ってもらうと良いでしょう。

怖くてできない!と言う方は、初年のワクチンが完了するまでは獣医さんに、ワクチン完了後はペットサロンで安価で爪切りだけしてもらえるので、無理せず専門家を頼りましょう!

※どんな爪切りを使えば良いか?
色々なタイプの爪切りが販売されていますが、基本は使いやすいタイプのもので大丈夫です。
サイズが色々ありますので手の大きさにあったものを選ぶと扱いやすいです。

●ギロチンタイプ
プロのトリマーさんや獣医さんが利用しているタイプです。
切れ味が良く素早く切ってあげることができますが、軽い力でも切れてしまうことから、慣れていない方にはあまりお勧めできません。

●ニッパータイプ
爪切りに慣れていない方へお薦めのタイプです。

●ハサミタイプ
子犬の軟らかい爪を切るのに適したタイプです。

●電動タイプ
爪切りが苦手な子や爪切りの仕上げに適したタイプ
やすりのような研磨石が高速で回転して爪を削ります。
爪切りが苦手でも電動タイプなら大丈夫という子も結構いますので、一度試してみる価値はあります。

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3.耳掃除

垂れ耳の犬種については、子犬であっても耳が汚れやすいです。
特に梅雨時や夏場など、湿気の多いシーズンは汚れやすく、小まめに汚れが生じていないかチェックしてあげることが大切です。

気を付けなければイケナイのは、耳掃除のやり過ぎです。
慣れない方が綿棒などを使って強く耳の中をこすったりしますと、耳の中を傷つけてしまい、それが原因で外耳炎にさせてしまうことが非常に多く、獣医さんによっては「耳掃除はせず、汚れに気付いたら直ぐに連れてきてください。」と言う方も少なくありません。

耳掃除

とは言え、毎回毎回動物病院での治療を受けるのは費用が大変ですから、安全な方法での耳掃除は定期的に行ってあげる方が良いでしょう。

液状のイヤクリーナーを子犬の耳の中に注いだうえで、耳をふさぎ、耳の根元をしっかりとマッサージするように揉みます。
そして自由にさせてあげると、子犬は自分でブルブルと頭を振って、耳の中のイヤクリーナーを外に出そうとします。
イヤクリーナー一緒に汚れが出てて来ますので、コットなどでふき取ってあげてください。

耳の入り口付近だけをふき取る感じで、奥まで無理にふき取らないようすれば、耳を傷つけることもありません。

黒い耳垢が大量にあったり、臭いがしたり、赤く腫れて炎症を起こしているような状態の場合は、至急に動物病院に連れてあげてください。
外耳炎は早めに治療を開始することで早く解消してあげることができます。
放置すると長引きます。

4.歯磨き

生後2ヶ月頃に子犬を迎えた場合は、乳歯が完全に生えそろった位のタイミングです。
生後4ヶ月~8ヶ月頃に掛けて乳歯が全て抜けて永久歯に生え変わりますので、「乳歯の間は歯磨きの必要がないのでは?」と考えがちです。

しかし、永久歯になってから「突然今日から歯磨きしよう!」と言われても、子犬が嫌がるの当然ですし、口の中さえも見せてくれない可能性も高いです。

できればお迎え直後(環境に馴染んで落ち着いてきた頃)から練習をスタートすることがおすすめです。
学習能力の高い子犬の時期にしっかりと習慣付けてあげれると良いですね。

歯磨き

最初から歯ブラシを使って無理に磨こうとしますと、子犬は当然怖がりますし、ブラシで歯茎を傷つけて痛い思いをしますと、その後は口を開ける事さえ嫌がって歯磨きどころではなくなってしまいます。

子犬がゆっくりくつろぎ始めた頃コミュニケーションの一環として、先ずは口周り(マズル)を優しくなでてあげ、触られることに慣れさせましょう。
そして慣れてきたら唇をめくって、歯と歯茎を優しく触り、優しくマッサージしてあげます。
嫌がる場合は無理をせず、少しずつ少しずつ慣れさせてあげましょう!

マッサージされることに慣れたら、指に歯磨きジェルなどをつけて歯と歯茎をマッサージしてあげましょう。
上手に出来たら、思いっきり褒めてご褒美を与えると良いでしょう。
はちみつなどを加え甘みを感じる歯磨きジェルもあるので、一度試してみるのも良いかも知れません

指でのブラッシングに慣れ、歯が完全に永久歯に生え変わった頃から、すこしずつ歯ブラシを使った練習に入って行きます。
最初からゴシゴシ磨くのではなく、ブラシを歯にあてることから少しずつ慣れさせてあげましょう。

※子犬の間はどんな歯磨き用品を使えば良いか?
最初は指を使い、歯磨き粉や歯磨きジェルを使うのが良いと思いますが、慣れてくれば色々なタイプの歯ブラシがあるので、ワンちゃんの様子を見ながら色々とためしてあげましょう。

●歯磨きジェル・歯磨き粉
子犬の歯磨きの必需品です。
甘みのある物など様々な種類がありますので、試しながら子犬の嗜好に合わせて行くのが良いと思います。

●指サック型の歯磨きシート
指で直接歯磨きすることに違和感がある場合は、指サック型の歯磨きシートを利用すると良いでしょう。

●歯ブラシ
色々なタイプがあるので、使いやすくてわんちゃんが嫌がらないものを選んであげましょう。

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5.シャンプー

子犬を迎えて1週間程は、環境の変化で体調を崩しやすいですし、先ずは新しい環境に馴染んでもらうことや信頼関係を構築することを優先するためにシャンプは控えるようにしましょう。

その間も、子犬ですからもちろん粗相もしますし、排泄物を踏んでしまって肢周りやお尻周りなどが汚れてしまうこともあるでしょう。
そんな時は、蒸しタオルやウェットシートなどで拭き上げてあげるか、洗面器などに溜めたお湯を使って部分洗いをしてあげましょう。

シャンプー

初めての全身シャンプーでいきなりシャワーを使うなどして、「シャンプーは怖い、シャンプーは嫌」と言うふうに学習してしまいますと、その後のシャンプーがとても大変になります。

無理をして洗うのではなく、溜めたお湯にゆっくりと入らせ、「気持ちいいね~、お利口だね~」と声を掛けながら、子犬がリラックスできるように練習して行きます。
おもちゃなどを使って遊びながらと言うのも良いですね!
「シャンプーは気持ち良い、シャンプーは楽しい」と言うふうに学習してくれると、その後も喜んでシャンプーさせてくれるようになって行きます。

シャンプーの後のドライはとても大切で、乾かしが甘いと体調不良や皮膚炎などの原因になることもあります。
犬の毛は人間の毛よりも乾きにくく、タオルやドライヤーでしっかりと乾かせてあげましょう!。
シャンプー後の室温にも配慮が必要です。

シャンプー同様に、いきなり人間用のドライヤーなどで熱くて強い風をあてますと、トラウマになってしまう子も多いです。
吸水性の高いタオルやバスローブ、犬用に設計されたドライヤーなども販売されていますので、色々と試しながら子犬にあった方法を選んであげてください。

シャンプーの頻度は、月1回ぐらいを目安にすると良いでしょう。

※どんなシャンプーを使えば良いか?
子犬の間は皮膚トラブルも多いですから、出来る限り刺激の少ないシャンプーを選んであげるようにしましょう!
ウ水を使わないシャンプーやウェットシートなど、色々なお役立ち商品も販売されています。
子犬の状況に合わせて色々と試しながら選んであげるようにしましょう!

犬の皮膚は人間より薄く繊細ですし、常在菌のバランスを崩す恐れもありますので、人間用のシャンプーはNGです。

●ペット専用のウェットシート
人間用のウェットシートなど、アルコールを含むものは使用しないようにしましょう。

●低刺激シャンプー
様々な種類が販売されていますが、パピー用の低刺激シャンプーを選んであげましょう。
香りの好みもありますので、最初から大容量のものを買わず、試しながら使って行くと良いと思います。

●ドライシャンプー
シャンプーが苦手な子や部分シャンプー用としても使い勝手が良いです。

※便利なドライ用品
ドライヤーを嫌がる子犬が多いので、色々と試しながら選んであげましょう!

●吸水性の高いタオル
タオルドライをしっかりとすれば、ドライヤーの時間を短縮できますので、吸水性の高いバスタオルはとても重宝します。

●犬用ドライヤー
人間用のドライヤーを使うと片手がふさがるため、動き回る子のドライはとても大変ですので、両手を使えるタイプはとても重宝します。

●バスローブ
バスローブを着せてからある程度時間が経ってからドライヤーをすると早く乾いて便利です。
雨の日の散歩の後にも使えて便利ですよ。

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6.足裏の毛のカット

犬の肉球はストッパーの働きをしていますので、足裏の毛が伸びて肉球に掛かると、とても滑りやすくなってしまいます。
特に子犬の内は骨格がまだしっかりとしていませんので、滑ってこけることで大けがになってしまうこともありますので、常に確認して毛が肉球に掛からないように小まめにお手入れしてあげましょう。

子犬の内は床にカーペットを敷くなど、極力滑りにくい環境を整え生活させてあげることが一番ですが、肉球の働きをしっかりと保ってあげることで、どのような環境でも滑って怪我をするリスクをかなり低くすることが出来ます。

ブラッシングの練習と同様に、全身を触れるようにして行く過程で足の裏もマッサージするような感じで触って、先ずは触られることに慣れさせてあげましょう。

「気持ちいいね~、お利口だね~」と声を掛けながら、子犬がリラックスできるように練習して行きます。

足裏の毛のカット

足の裏を触られることに慣れてきたら、バリカンやはさみで肉球の間から伸びている毛をカットします。

最初からしっかり切ろうとしますと、どうしても力が入ったり、肉球を傷つけたりすることもあります。
最初は毛の先端だけを揃える程度にし、繰り返し練習し、痛くも怖くもなくて、気持ちの良いものだと学習させて行きましょう。

※どんな用品を使えば良いか?
バリカンもかなり安価なものが販売されるようになってきましたので、初めての方はバリカンを使われる方が安心でしょう。

●部分ケアハサミ
足裏やお顔周りなど、細かな部分のカットにぴったりのハサミです。刃先が丸いので周りを傷つけにくく、安心して利用できます。

●足裏バリカン
足裏のカットがしやすいように、幅の違う刃のアタッチメントがついていて便利です。中には爪とぎようのやすりアタッチメントがついたものあります。

●グルーミングバリカン
足裏のみならず、全身のカットに使えるバリカンです。幅が広く細かい部分はカットし難いかも知れませんが、毛の伸びる犬種のお尻周りなどの部分的なお手入れにも使えて重宝します。

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